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2015年福島研修(3)飯舘村村役場・6号線周辺
研修最終日の12月7日は福島市内から飯舘村を経由して南相馬-浪江町-双葉町-楢葉町-いわき市と国道6号線を南下しました。

1)飯舘村村役場周辺
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マップはHSF検出器を高さ50cmに固定して歩行しながら測定した結果の5秒毎の平均値をマーカー位置に表示しています。(□マーカーは高さ5cm、それ以外は50cm)

飯館村役場
役場の大部分の機能は福島市の飯野支所に移転されていますが、復興対策課、除染推進課など一部の業務は飯舘村役場に残されているようです。(当日も駐車場にはそれなりの台数の車両が駐車していました)
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特養老人ホーム「いいだてホーム」の前を通り坂道を上がっていくとバイオマス発電炉銀色の煙突が右手に見えます。
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坂道の最上部 歩道脇 50cm:1.5μSv/h
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そのまま引き返して坂を下る途中の雨水枡  地表5cm:4.5μSv/h
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HSFにカメラを接続して飯舘村役場付近のキャプチャ―動画を記録しました。


飯舘村内の除染廃棄物の仮置き場 
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巨大な除染作業員宿舎
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2)国道6号線周辺
6号線車載2Dマップ 車内で測定した数値を補正しています。
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6号線車載3Dマップ、最高値(車外)は第1原発直近の6μSv/h
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双葉町厚生病院入口交差点 「原子力...」の標語看板は撤去、保存されるようです。
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帰還困難区域は停車、降車禁止ですが、民家の入口はバリケードで封鎖されています。
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脇道への入口では検問が実施されていました。
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6号線沿いの大型店舗 閉鎖されたままですが、一部は除染工事関連の事務所として利用されていました。
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3)楢葉町
楢葉町役場前の「ここなら商店街」 利用者はほどんど工事関係者の様です。
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楢葉町認定あおぞらこども園 きれいに整備されていますが現在は福島大学の復興支援センターとして使用されています。
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中には入れませんが、エントランス部分の線量だけ確認しました。(高さ50cm)
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楢葉町立南保育所  除染済みの様ですが、子どもたちの声は聞こえませんでした。
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この他統合される小学校も業者さんが入って改修工事の最中で、住民帰還に向けて「箱モノ」の整備は着々と進んでいるようです。

最後にいわき市四倉道の駅で自主測定用の検体をいくつか購入して解散しました。
四倉道の駅の柱に埋め込まれた保育園児たちのレリーフ
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同じ原発周辺地域といっても、津波の被害は甚大ですが山間部を除き線量が比較的低い南相馬市や津波の被害も小さく線量も市街地は千葉市と大差ないいわき市と、浪江、大熊など帰還困難区域との差が事故後5年経過して大きく広がっているように見えます。

6号線でもダンプカーやユンボ等建設用重機を積んだトラックとひっきりなしにすれ違いましたが、住民帰還に向けた一種の工事ラッシュに膨大な復興予算が投入されているようです。それが本当に住民の方たちの生活再建につながるのか、いろいろな疑問を持ち帰った研修でした。
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12/18 08:08 | HSF(ホットスポットファインダー)による線量測定 | CM:0 | TB:0
2015年福島研修(2)福島市花見山周辺
前回につづき2015年12月06日~07日に行ったしらベルの福島研修のうち福島市花見山周辺の調査結果です。

1)花見山周辺
(画像をクリックすると拡大します)
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マップはHSF検出器を高さ50cmに固定して歩行しながら測定した結果の5秒毎の平均値をマーカー位置に表示しています。

駐車場から花見山公園に向かう川沿いの遊歩道、透水性舗装に放射性セシウムが強く沈着しているため歩道に沿って周辺線量が特異的に上昇しています。
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高さ1mでも0.4μSv/h超え
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さくら保育園(写真手前は春日神社)
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春日神社裏の殿上山の遊び場
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雨水が集まる歩道のマイクロスポット
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花見山周辺では市街地、道路に対して殿上山などの山林で線量が有意に上昇する以外にも、開発により雨水の流れで強い都市型濃縮も同時に生じている事が判ります。

NHK ECO Channel 子どもたちの日常を取り戻す 保育園の模索 ‐ 福島 ‐

2)NPO法人シャロームの吉野さんを訪問しました。

花見山周辺にあるNPO法人シャローム災害支援センターの事務所を訪問し吉野裕之さんにお話をうかがいました。
吉野さんは2013年に「しらベル」開設1周年に講演をお願いして以来のご縁ですが、福島で測定活動を支援している山口さん達SWR㈱の皆さん以外のスタッフには2年ぶりの再会となりました。
しらベル一周年記念講演会「福島の子供たちは今」

下写真左が吉野裕之さん
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吉野さんはパンつくり、木工(上写真の手作りテーブル)、パソコン教室など障害者の就労支援を行いながら福島の子どもたちを放射能からまもる活動を継続されています。
現在の活動として「福島公園測定プロジェクト」についてお話をうかがいました。
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HSF(ホットスポットファインダー)の3つの検出器を10cm、5cm、1mにセットしたベビーカーで公園内をくまなく測定するというプロジェクトで、作成されたのマップの密度と精度には圧倒されます。
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測定データー(GoogleMap)はNPO法人シャロームHPの
ふくしま公園測定プロジェクト で公開されています。

もう一つは1分単位で記録できる個人線量計を使用して単に累計を求めるだけではなく、線量記録と子どもたちの行動記録と照らしあわせることにより、少しでも被曝要因を減らしていこうというプロジェクトです。
使用している富士電機製個人線量計(記録容量は約1週間)
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実際に測定すると線量の上昇する時間帯が通学時間(路)だったり、兄弟で同じ住宅内でも部屋により線量が異なる事がわかったそうです。
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吉野さんご自身が被災者としての労苦を背負いながら子どもたちの為に活動する姿にあらためて敬意を表したいと思います。

※吉野さんに「阿武隈川河川敷を測定してきた」とお伝えしたところ、「国交省が除染をはじめたらしい」と情報をいただきました。

次回は飯舘村と6号線周辺の調査結果をお知らせする予定です。

12/15 20:51 | 放射能濃度測定結果 | CM:0 | TB:0
2015年福島研修(1)福島市阿武隈川河川敷・渡利地区
しらベルではスタッフ研修を兼ね昨年12月に楢葉町宝鏡寺、いわき市市民測定室たらちねを訪問しました。
福島訪問記(1)いわき市民放射能測定室たらちねのβ線ラボを見学しました
福島訪問記(2)楢葉町宝鏡寺の早川篤雄住職からお話をうかがいました

今年は、福島県内で測定活動を継続されているSWR株式会社技術部長の山口さんの案内で、福島市渡利地区と飯舘村、開通した6号線沿線の放射線量や周辺の状況を調査しました。

1)福島市阿武隈川河川敷
(画像をクリックすると拡大します)
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マップはHSF検出器を高さ50cmに固定して歩行しながら測定した結果の5秒毎の平均値をマーカー位置に表示しています。
2015年12月06日_福島市渡利地区・花見山.kmz

渡利地区から見た福島県庁、遠景の吾妻連峰が冠雪していました。
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阿武隈川河川敷の歩道に沿って測定しました。
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HSFにカメラを接続してキャプチャ―動画の記録も行いました。


高さ50cmで1μSv/h超えのポイントの地表5cm:4.3μSv/h(画像をクリックすると拡大します)
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堰堤上の歩道に設置された「水辺の楽校」の看板(画像をクリックすると拡大します)
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元々の阿武隈川渡利付近の右岸河川敷と現在の形状とは異なり、親水公園として計画され傾斜を削って人工的に造成されたものであることが判ります。この改修により増水時に冠水した河川敷に放射性セシウムが滞留、沈着しやすくなり、広範囲の汚染が生じた一因とも言えます。

2)渡利地区
堰堤を下って市街地に入ると自然減と除染の効果か線量が下がりますが、個人宅の庭先には未搬出の廃棄物が至る所で見受けられました。
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逆に表通りの車道上では0.2~0.3μSv/h(50cm)と高めですが、舗装は通常の非透水性歩道の様で高止まりの原因がよく判りません。
1m高さでも0.24μSv/h程度
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福島市役所渡り支所前交差点
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同様に(未除染の)車道上の方が歩道より線量が高いという通常とは異なる傾向が確認できます。
4号線については東北六魂祭(市役所周辺)に合せて大規模な除染が行われたと聞いていましたが、この辺までは手が入っていないのかもしれません。非透水性舗装にこうした強い沈着が生じた原因は上記のように不明ですが、透水性舗装の歩道部分で線量が低いなど、通りすがりの測定では状況を掴みきれません。
今後は半減期30年のCs137が周辺線量への寄与が支配的になるため線量の自然減は大して期待できあう舗装を削り取るような対処をしないかぎり線量は低下しないと思われます。

次回は花見山周辺の調査結果についてまとめます。
12/13 14:00 | イベント情報 | CM:0 | TB:0
学習会「楢葉町で感じたこと」を開催しました。
お知らせしたように11月29日保健師として福島県で避難先の仮設住宅等で生活する楢葉町民のケアを担当されている窪田和子さん(福島県臨時職員)をお招きしてお話をうかがいました。
窪田さんは千葉市に保健師として勤務された後、3.11後福島県の臨時職員募集に応募し現在楢葉町役場に勤務されています。
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職務柄知り得た情報(個人情報)等に配慮して「映像配信や書き起こしはしない」というお約束で、千葉市と楢葉町という同じ行政の内側から見て感じたことなどざっくばらんにお話をうかがう場を設けました。
従って、以下は窪田さんのお話の忠実な再現ではなく個人的な感想とお断りしていきます。

資料として持参された楢葉町広報誌と災害記録誌、千葉市の「市政だより」より遥かに立派です。
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「帰還」に向かって箱モノの整備は進んでいるようですが、実際に町内で生活している方は少く、実際に帰還された方も「避難生活(仮設住宅)のストレスから開放された」と喜ぶ人、「夜になると真っ暗、寂しい」「不便」と反応は様々なようです。
前回宝鏡寺早川住職をお招きした時のお話にもありましたが多くの方が飲水(木戸ダムの放射能泥土)への不安を訴えられており、原発事故で生じた行政への不信は簡単に拭えないようです。
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また来年から固定資産税等の減免措置が打ち切りとなり住民負担が大きくなることから、避難先と楢葉町の二重生活を送っている方に「帰る、帰らない」の決断が迫られることになるようです。

津波災害と原発事故という二重の被害を被った楢葉町ですが、高齢化、人口減(過疎化)と地域の持続性という問題は私達とも無縁の話の話ではありません。そういう意味で町の再生は非常に難しい様に感じましたが、お話の中で町民の方の中でも「町の復興の為には第2原発の再稼働が必要」と明言される方がおられると聞いたのには、驚きました。(文責 長谷川淳一)

12/01 20:39 | イベント情報 | CM:0 | TB:0
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