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しらベル自主測定結果一覧を公開しました
しらベルでは依頼品の測定結果は非公開としてきましたが、測定料金を原資に購入した市場流通品やスタッフが採取または会員さんから寄贈された環境試料を自主測定し結果をニュースレター、メーリングリスト、ブログ等で公開してきました。

今回閉所にあたり従来の自主測定結果に公開可能な土壌測定結果を加えた約900検体分のデーターを公開しました。(なお、通常依頼品についてはご案内の通り、非公開とし依頼者の方からの問い合せ以外使用致しませんのでご了解下さい)
データーは以下のリンクからどなたでもご覧になれます。内容はこれまで公開してきたものと基本的に同じですが、表記(きゅうり→キュウリ)を統一し誤記などを修正してあります。

しらベル自主測定結果一覧(GoogleDocument)

本データーのご利用にあたって以下の点にご注意下さい。
・検体重量、容積、測定時間、不確かさなど詳細データーを省略した簡易版です。
・引用、再配布とも自由ですが、利用にあたり数値を改変したり、データーの一部を故意に削除することはお断りします。また一次配布元(このページのアドレス)を必ず併記するようお願い致します。
・データーは予告なしに修正、加筆、削除する場合があります。

データーは〈流通品>〈採取品>〈採取品(どんぐり)>〈土壌>の4枚のシートを1つにまとめたもので、表示される画面上のタブをクリックすることで切り替える事が出来ます。
しらベル自主測定1
データーはWeb上で閲覧できるほか、形式を指定してダウンロードすることもできます。
操作1

なお、今回の公開データー以外にもしらベルがお手伝いした「いのち・むすびば」さんの
市民発山梨版・放射能汚染マップ

が公開されています。合わせてご覧下さい。
musubiba.jpg

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02/07 08:17 | 放射能濃度測定結果 | CM:0 | TB:0
どんぐり放射能マップのまとめ
2015年度版どんぐりマップについていくつかお問い合わせをいただきましたのでニュースレターの紙面上の都合で掲載できなかった測定方法と結果について簡単にまとめました。
合わせて
GoogleEarth どんぐり放射能マップ_2015年版.kmz
Google Spreadsheets    2015年度どんぐり放射能マップ測定データー(しらベル)
を公開しました。
データーは引用、再配布自由ですが、数値や画像を改変しない元データーのURL(具体的にはこの記事のアドレス)を必ず表示するという条件に同意したものとみなします。

1)測定目的
どんぐりから検出される放射性セシウムは2011年3月11日から約2週間の間に福島第一原発から放出され樹木の枝葉、樹皮に沈着した事が原因だと考えています。どんぐりの放射能濃度を測定することで環境中の「残留放射能」のおおまかな分布をを知ることができるかもしれません。

2)測定方法について

どんぐりはよく水洗いして枯葉なとの有機物や土を除去し、よく乾燥させてから原型のまま測定しています。(ただしクヌギなど大型のどんぐりはマリネリ容器に充填するためハサミで細断しています)
CRRsOG1VAAEiUg6.jpg
試料量は基本1リットルで検出限界値がCs合算で概ね3Bq/kg程度となる条件(3600秒)で測定していますが、虫食いなどで水に浮くものを除去した後1リットルに満たない場合は500mlで測定し可能な場合は時間を延長しています。
上写真のように水に沈むのでどんぐり自体の比重は ≧1 ですが容器に充填した場合の「かさ密度」の実測値のヒストグラムを以下に示します。
かさ密度

種別、粒形が異なるどんぐりでも概ねかさ密度は0.6~0.7の範囲に収束しています。ただし放射能濃度を求める場合それなりの誤差が生じるので50Bq/kgと70Bq/kgの差は有意ですが5Bq/kgと7Bq/kgの差は有意とはいえないかもしれません。(マップ化することもあり最終的に数値は1桁台で丸めています。)

2)測定結果について
・134/137比について
Cs134、Cs137がともに有意に検出された83検体の134/137比についてヒストグラムを作成しました。
134-137比
濃度の低いものほど比率が大きくなる傾向(測定時間が不足)ですが、2011年3月時点のCs134/137比をを1:1とした場合の理論値と極端に乖離したものはなく、ほぼ0.2~0.3の範囲でどんぐりの放射性セシウムが福島原発由来であることが判ります。

・どんぐりの種類について
どんぐりは 
常緑(マテバシイなど)と落葉(クヌギなど) 
に分類されます。
ただしどんぐりは交雑種も多く落果してからの時間経過で変色もあり。葉も同時に採取しないと素人が正確に種別を判定するのは難しいそうです。 
左 マテバシイ     右 クヌギ
横浜市金沢区千葉市緑区おゆみ野2
左 シラカシ     右 スダジイ
三郷市みさと公園-1八千代市大和田新田2
落葉樹の方が生物学的半減期が短い様な気がしますが、落果時期も異なり同一場所で種別の異なるどんぐりを同時に採取するのは難しく
隣接する柏市日立台(クヌギ25Bq/kg)若葉町(シラカシ 22Bq/kg)同永楽台(マテバシイ 25Bq/kg)の例では種別にかかわらずほぼ同等の数値となっています。
また新宿御苑の例では1年成(シラカシ 16Bq/kg)2年成(マテバシイ 19Bq/kg)でも大きな差異は認められませんでした。

ちなみにどんぐりに含まれるカリウム40(K40)の測定値のヒストグラムを以下に示します。
K40.jpg
きれいな正規分布で、平均的なカリウム濃度は200Bq/kg前後のようですがCs濃度との相関は特に認められませんでした。

・どんぐりの部位ごとの濃度について
1検体のみですが、スダジイ(八千代市)について殻付きと殻なしを比較しました。結果は 殻付き 7Bq/kg 殻なし 8Bq/kg と元々の濃度が低いこともあり有意な差は認められませんでした。(原発事故前はお子さんとどんぐりを食べていたというお母さんが大変な手間をかけて殻を剥いて下さいました)
IMG_2591.jpg

今回の測定ではどんぐりの殻斗(はかま)は取り除いて測定していますが、東林間測定室の高岡様から送っていただいた那須野が原公園のどんぐりを殻斗あり、なしで測定し比較してみました。
IMG_2931.jpg
結果 殻斗(はかま)付き 216Bq/kg 殻斗(はかま)無し 213Bq/kg はそれぞれ測定値の不確かさ(誤差)の範囲内で有意な差はありませんでした。
那須野が原公園プール脇(東林間測定室高岡様採取) 殻斗あり
nasunogahara.jpg

・いくつかの特徴的な事例について

東葛地域の数値は昨年度の結果からも推定出来ましたが、どんぐりマップの関東地方を拡大すると都心部では比較的薄く、東京都西部の東大和、武蔵村山、町田や横浜市つくし野で2桁台の比較的高い数値が出ている事が判りました。
どんぐり_関東
どんぐりの採取にご協力いただいた 特定非営利活動法人R.I.La 様より「東大和市並びのその周辺では、狭山丘陵の北側斜面が比較的に高い数値(線量率)が出る 。ダムサイト(15Bq/kg)と六道山公園(32Bq/kg)の採取場所が北側斜面」との情報をいただきました。推定ですが東京都西部のどんぐり(樹林)を汚染したプルームは「つくば-柏ルート」ではなく群馬県側から迂回したものかもしれません。

下図はどんぐりマップとtkimura6502さん作成の「文科省第5次航空モニタリング」(平成24年6月)によるCs沈着量(Bq/m2)をGoogleEarthにマッピングしたレイヤーを重ねあわせたものです。
どんぐり_福島甲信越

どんぐりの放射能濃度と航空機モニタリングの結果は大きく矛盾していないようですが、群馬・長野県境の内山峠付近のスポットが比較的低いなど地形の影響も含め不明な点も多々あります。
残念ながらしらベルの環境調査としてのどんぐりマップは本年度が最後ですが、可能な範囲で継続していきたいと思います。

01/28 13:10 | 放射能濃度測定結果 | CM:0 | TB:0
2015年福島研修(2)福島市花見山周辺
前回につづき2015年12月06日~07日に行ったしらベルの福島研修のうち福島市花見山周辺の調査結果です。

1)花見山周辺
(画像をクリックすると拡大します)
hanamiyama02.jpg  
マップはHSF検出器を高さ50cmに固定して歩行しながら測定した結果の5秒毎の平均値をマーカー位置に表示しています。

駐車場から花見山公園に向かう川沿いの遊歩道、透水性舗装に放射性セシウムが強く沈着しているため歩道に沿って周辺線量が特異的に上昇しています。
IMG_0205.jpg
高さ1mでも0.4μSv/h超え
 IMG_0206.jpg
さくら保育園(写真手前は春日神社)
IMG_0180.jpg
春日神社裏の殿上山の遊び場
IMG_0184.jpg
雨水が集まる歩道のマイクロスポット
IMG_0189.jpg
花見山周辺では市街地、道路に対して殿上山などの山林で線量が有意に上昇する以外にも、開発により雨水の流れで強い都市型濃縮も同時に生じている事が判ります。

NHK ECO Channel 子どもたちの日常を取り戻す 保育園の模索 ‐ 福島 ‐

2)NPO法人シャロームの吉野さんを訪問しました。

花見山周辺にあるNPO法人シャローム災害支援センターの事務所を訪問し吉野裕之さんにお話をうかがいました。
吉野さんは2013年に「しらベル」開設1周年に講演をお願いして以来のご縁ですが、福島で測定活動を支援している山口さん達SWR㈱の皆さん以外のスタッフには2年ぶりの再会となりました。
しらベル一周年記念講演会「福島の子供たちは今」

下写真左が吉野裕之さん
IMG_0192.jpg  
吉野さんはパンつくり、木工(上写真の手作りテーブル)、パソコン教室など障害者の就労支援を行いながら福島の子どもたちを放射能からまもる活動を継続されています。
現在の活動として「福島公園測定プロジェクト」についてお話をうかがいました。
IMG_0195.jpg
HSF(ホットスポットファインダー)の3つの検出器を10cm、5cm、1mにセットしたベビーカーで公園内をくまなく測定するというプロジェクトで、作成されたのマップの密度と精度には圧倒されます。
IMG_0197.jpg
測定データー(GoogleMap)はNPO法人シャロームHPの
ふくしま公園測定プロジェクト で公開されています。

もう一つは1分単位で記録できる個人線量計を使用して単に累計を求めるだけではなく、線量記録と子どもたちの行動記録と照らしあわせることにより、少しでも被曝要因を減らしていこうというプロジェクトです。
使用している富士電機製個人線量計(記録容量は約1週間)
IMG_0200A.jpg
実際に測定すると線量の上昇する時間帯が通学時間(路)だったり、兄弟で同じ住宅内でも部屋により線量が異なる事がわかったそうです。
IMG_0202.jpg
吉野さんご自身が被災者としての労苦を背負いながら子どもたちの為に活動する姿にあらためて敬意を表したいと思います。

※吉野さんに「阿武隈川河川敷を測定してきた」とお伝えしたところ、「国交省が除染をはじめたらしい」と情報をいただきました。

次回は飯舘村と6号線周辺の調査結果をお知らせする予定です。

12/15 20:51 | 放射能濃度測定結果 | CM:0 | TB:0
秋の「木の実」を測っています
しらベルではご依頼の方からいただいた検査料金を原資に流通品を購入したり、スタッフが採取または会員さんから寄贈された環境試料を測定して結果をお知らせしています。
今回はニュースレター秋号の発行にあわせて秋の「木の実」を測定しています。

1)くり
くりは生のままでは渋皮の除去が大変なので蒸気で加熱してから包丁で切り、可食部だけを取り出して測定しています。
IMG_2470.jpg
半減期2年のCs134は不検出がギリギリの数値ですが、いずれも合算で1桁台で有意に検出されています。
くりの測定結果(単位 Bq/kg)
原産地 Cs137 Cs134 Cs合計 測定
下限値
茨城県 3.6 N.D 3.6 (1.4)
千葉市 1.0 N.D 1.0 (0.5)
柏市 4.5 1.2 5.7 2.9
※下限値が( )付きはCs137単独の数値

くり(柏市)のスペクトル
kuri_kashiwa.jpg

2)どんぐり
根の張りの浅い灌木をのぞきくり、どんぐりなどの果樹で検出されるセシウムは根から吸い上げたというより原発事故直後に樹皮などに付着した降下物の影響と考えられ(地表面は人為的な撹拌や雨水による濃縮が起きやすい)汚染状況を知る手がかりだと思います。
今年も各地のいろいろなどんぐりが集まっています。
Donguri.jpg
どんぐりはよく水洗いして土、枯葉など有機物を取り除き乾燥させてから測定しますが、食べるわけではないので原型のまま1リットルを測定しています。
IMG_2471.jpg
ただしクヌギのように大型のどんぐりはプライヤーで潰してから金属カッターで裁断しています。
IMG_2482.jpg
都内西部の板橋区のどんぐりでも有意に検出されています。
どんぐりの測定結果(単位 Bq/kg)
採取地 Cs137 Cs134 Cs合計 測定
下限値
千葉市緑区 N.D N.D - 2.7
千葉市緑区 5.4 1.4 6.8 3.1
千葉市稲毛区 4.1 1.3 5.4 2.7
船橋市高瀬町 3.2 1.2 4.4 2.6
板橋区赤塚公園 4.8 1.2 6.0 2.5
どんぐり(板橋区赤塚公園)のスペクトル
donguri_akatuka.jpg

3)柿、ザクロ

千葉市花見川区の柿(百目)とザクロは継続して測定していますが、昨年、今年とも不検出になっています。
CIMG3140.jpg
ザクロはほどんど種で可食部はわずかですが種ごと1Lを測定、柿は皮をむき種を取り除いて可食部をフードプロセッサで処理して測定しています。
柿・ザクロ経年変化(2013年はザクロが不作のため欠測)
kaki_hist.jpg
もともと10Bq/kg台だったのですが2,3年で急激に低下したのが判ります。

ザクロ(千葉市花見川区)のスペクトル
zakuro_chiba.jpg

前回の記事でお知らせしたようにどんぐりマップの作成のため協力をお願いしています。会員さんでなくても何検体でも無料で測定しますので是非応募ください。

10/05 08:13 | 放射能濃度測定結果 | CM:0 | TB:0
ドクダミの放射能濃度
佐倉市、八千代市の結果を追記しました(2015.7.10)
ドクダミは乾燥させドクダミ茶の原料にするほか食用には適しませんが、地表近くに地下茎を張り巡らせるためか土壌中の放射性セシウムを集めやすく、採取しやすいこともあり環境試料として継続して測定しています。
IMG_1926.jpg
2012年から千葉市花見川区の同一の場所から採取したドクダミの放射能濃度の経年変化をグラフにしてみました。(ドクダミ根を残しハサミで切り取り、水洗い後、良く乾燥させてから測定しています。)
dokudami.jpg
ほぼ直線的に濃度が低下していることが判ります。

2015年の千葉市と比較のために三郷市、国分寺市で採取されたドクダミの測定結果を以下に示します。
dokudami_chiba.jpg

dokudami_misato.jpg

dokudami_kokubunji.jpg

最も放射能濃度が高かった国分寺市の例ではK40 (放射性カリウム)の濃度が他の1/3程度と非常に低いのが特徴です。

ドクダミの放射能濃度(Bq/kg)
  Cs合計 K40
千葉市 3.8 480
三郷市 6.5 405
国分寺市 11.5 141
佐倉市 1.7 392
八千代市 14.2 240
正確には土壌を採取して放射能濃度を測定する必要がありますが、国分寺市の場合土壌のK40濃度が低いのでセシウムが土壌からドクダミに移行しやすいのかもしれません。



06/20 09:24 | 放射能濃度測定結果 | CM:0 | TB:0
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