千葉県を中心とした首都圏における環境および食品中の放射能による影響を市民が自ら調査し、正確な情報と正しい知識を持って安全な暮らしを得るために主体的に活動していきます。
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会員の方から木材チップについて測定依頼がありました。
木材チップは比重が小さくマリネリ容器に圧縮して充填しても1.5Lで200g程度しかなく、測定下限値が高いこと、ジオメトリ換算係数で想定している条件から大きく外れるため正確な数値を得られません。 ![]() そこで栗の鬼皮の時と同様に電気オーブンで200℃以下で長時間加熱して減容化しました。(セシウムの沸点は670℃なので温度を上げ過ぎないように「蒸し焼き」にします) ![]() (一部は炭化しています) この結果、重量はほぼそのままで体積が1/3程度になったチップを再測定し信頼出来る測定結果を得ることができました。 依頼品のため数値は非公開とさせていただきますが、加熱=減容化は少なからず使用機器や環境を汚染するので、あらかじめ低濃度であることが判っている試料にしか適用できません。(薬品を使用する方法もあるようですが後処理の問題があるので採用していません) しらベルでも試行錯誤していますが、こうした試料の前処理についての知見をお持ちの方からご意見をいただければ参考になりますので是非お願い致します。 スポンサーサイト
スレッドテーマ [ 福祉・ボランティア … 原発事故と放射線被曝 ]
メーリングリストで「測定下限値」についてご質問がありましたが、より低い下限値で精度よく測定するためには最低1リットル(1Kg)程度の試料を容器に隙間なく詰める必要があります。(密度=1が理想的)
こんにゃくはそのまま測定しても見かけ上の下限値は低くなりますがほとんどが水分のため、「水抜き」をして試料を濃縮してみました。 ![]() こんにゃくを冷凍庫で凍らせると組織が壊れて水が分離します。 ![]() 解凍したこんにゃく 重量(容積)が半分程度になります。 ![]() 解凍したこんにゃくをさらに細かく切って3個分をマリネリ容器に詰めて測定しました。測定下限値は5Bq/kgですが2倍の試料を使っているので実際の下限値は1/2(2.5Bq/kg)となります。 測定結果はセシウム134,137とも不検出でした。 くりの実は鬼皮、渋皮を取りのぞき可食部だけで測定していますが、比較のため鬼皮だけを測定しました。 くりの鬼皮は硬いのでオーブンで温度を上げすぎないように加熱し軽く炭化させから金づちで砕きました。 ![]() 鬼皮だけの数値は実の1.4倍程度でしたが、1回だけの実験なのであくまで参考としてください。 スレッドテーマ [ 福祉・ボランティア … 原発事故と放射線被曝 ]
お問い合わせの多い梅の実の前処理(種抜き)についてまとめました。
種も含めて測定するかは利用形態によりますが、種を砕くにはそれなり の道具が必要なので詳細はお問い合わせください。(小西由希子) 1) 実を洗った後、ふきんなどで水気を取ります。 2)実にナイフでぐるりと切れ目を入れます。 ![]() 3)切れ目を入れた梅の実を、切れ目と垂直にまな板の上にのせ、 上にもう一枚まな板を載せ上のまな板をねじるようにしながら グっと力を入れて押しつぶします。 ![]() 4)切れ目を境に梅の実が種からはがれます。 ![]() 5)はがれた梅の実をざっと刻みます。 ![]() PDF版のダウンロード スレッドテーマ [ 福祉・ボランティア … 原発事故と放射線被曝 ]
500mlマリネリ容器がEMFジャパンより供給が開始され、しらベルでも同容器を使った測定を試験的に開始しました。
![]() 500mlマリネリ容器 これまで家庭菜園の野菜や乾物など検体量を1リットル揃えることが難しい試料は350mlポリ容器で測定を行って来ました。同じ350mlの試料でも上記の500mlマリネリ容器で測定した場合の感度(検出効率)は2倍、500ml充填した場合は3倍(メーカー資料)となり、同じ時間でより低い測定下限値での測定が可能です。(ただし測定時間の短縮のためには用いません) 現在、同じ試料を容器別、充填量別に測定して結果を比較し、その結果で本格的に運用する予定ですが、あくまでも少量試料のためで精度を要する検体は従来通り1(1.5L)Lマリネリ容器の使用が望ましいと思います。 スレッドテーマ [ 福祉・ボランティア … 原発事故と放射線被曝 ]
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